2011年5月30日月曜日

県庁の権威主義

その1
5月26日の岩手日報2面に、東日本大震災津波復興委員会が
(委員長・藤井克己岩手大学長)が復興6年案、8年案、10年案を
出したことに対して、大船渡市長から
「現実的でない。被災地の声を反映したのか。仮に沿岸市町村が
10年計画をつくったらどう整合性をとるのか」 と批判したとの記事。

これに対し藤井委員長は「委員に現地被災者が少ないのは確かだ」
と語ったそうだ。

その2
岩手競馬の将来を考える委員会(委員長・藤井克己岩手大学長)を
わたくしは二度傍聴したが、藤井委員長さんはどう議論をさばいて
よいのか、困っている様子でした。問題がなにかわからないからでしょう。

委員会も当然建設的な議論はなく、後日の岩手日報にも
「熱意もなく委員会の意味がない」という厳しい意見が掲載されていた。

どちらも県にとってはきわめて重要なテーマ。どちらの委員長も
岩手大学の藤井学長。どちらも現場を理解しない議論。

識者をメンバーにすればよいという安易な県の発想。
適任者とは思われないのに安易に引き受けてしまう学長さん。

現場(現状)を把握せずして、机上の空論で方向付けしてしまうのは
東電でも起きていたこと。東電では現場の吉田所長が反発したけど
岩手県では大船渡市長さんが反発。

事件は現場で起きている。
なので「現場から遠くなればなるほど、現場と遊離した議論になる」のは
アメリカのTVAでも起きていた、と本で読んだことがある。

どんな組織でもこういう問題は起きやすいので、これを起こさない
組織運営をできる経営センスが大事ですね。知恵を出せ。